吉原 将之
上席コンサルタント
経歴
University of Central Missouri(セントラルミズーリ州立大学大学院)で英語教授法修士を取得後、アメリカでキャリアをスタート。
28歳のときに日本に帰国すると、教育系の上場企業でインバウンド・アウトバンド留学事業/日本語学校事業部長や、英国政府外郭団体のBritish Council のPRマーケティング&セールス部長、英国国立ウェールズ大学経営大学院MBAプログラムでマネージングディレクターなどを歴任。
3人の子を持つ父親としての一面も。
インタビュー
自分の考えが部下に伝わらず、
マネジメントに苦労した前職時代
簡単な自己紹介をお願いします。
現在は事業戦略本部長の本部長として責任者を務めながらコンサルタント講師も兼任しています。
これまでの経歴としてはアメリカの大学院を卒業後、アメリカにいるおもに東南アジアの学生たちに英語を教えていました。
その後、28歳の時に日本に帰国して「グローバル人材育成」をテーマに教育業界に携わる道を選びました。
「学校法人を建てたい」という夢もあったので、まずは学校経営や学校運営を学ぶことを目的に教育事業を手掛ける企業に入社しました。入社後はインバウンド・アウトバンド事業と日本語学校事業で事業部長として従事しました。10数年ほど勤務したのち、ブリティッシュ・カウンシル(英国大使館文化部)に所属し、PRマーケティング&セールス部長として教育部門のPRや広報責任者として3年ほど務めました。
さまざまな経験をさせていただいた一方で、組織としても個人としてもマネジメントが課題であると感じている時にたまたま識学と出会い入社しました。これまで100社、研修も含めると2000名以上を担当させていただいております。
これまでのマネジメント業務の経歴を教えてください。
グローバル人材育成事業の事業部長として120~130人のマネジメントを行っていました。前職のブリティッシュ・カウンシル(英国大使館文化部)では3年ほど、英国の教育、文化、芸術のプロモーションの責任者をやらせていただきました。
識学入社以前にマネジメントについて苦労した経験を教えてください。
当時は、自分の考えを部下にも同じように認識させようとしていました。ただ、考えをいくら伝えても伝わらないので、思うように業務も回らないんです。結果、全部自分でやってしまい、休みがなくなってしまう。当時はなぜ伝わらないのかも分かりませんでした。最終的には組織を持つことが嫌で疲弊してしまいました。
識学と出会ったきっかけを教えてください。
嘘のような話なんですが、娘が僕の携帯電話をおもちゃ代わりに遊んでいたのですが、その時に僕が登録していた転職サイト経由で識学に誤って応募してしまったんです。「宗教みたいな怪しい会社だな」って思っていたら返信が来てしまって(笑)。
これがそもそもの出会いのきっかけです。
意思決定と改善の繰り返しを徹底することで、
生産性が劇的に改善する
なぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
その後、怪しさを払拭できないままとりあえず面接に行くことになったのですが、識学のロジックを聞いたら「すごい!」ととても刺さったんです。というのも、それまでずっと部下と認識を擦り合わせたり思いを伝えたりするマネジメントをしていたのですが、識学のマネジメント理論によるとそんなことは一切必要ないと聞いて衝撃を受けました。自分自身、マネジメントに苦労していたこともあり、識学のマネジメント理論を世に広げることができれば、「日本を元気にする」という自分なりのコンセプトがもっと継続できるなと。これまでは若年層に向けたグローバル人材教育を提供していましたが、経営者やリーダーなど、もっと年齢が上の人たちをターゲットにアプローチしようと価値観が変わりました。
これまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
ひとつは入社初期のことです。その業界のことについて詳しくなくても、トレーニングをしていると経営者さまからさまざまなご質問をいただきます。「机上の空論ではなく、現実はどうなんだ」と。こういった質問に対して即座に答えられないことがありました。
もうひとつは、「識学っていいよね」とおっしゃってはいただけるのですが、その後、実践まで至らなかったとき。実践していただくためにトレーニングをどう進めれば良いのか。苦労するというよりは頭を使いますね。
それをどのように乗り越えたのか教えてください。
ひとつ目については、ごまかして適当に答えず、いろいろな人から聞いたり自分なりに情報収集をするなりし、明確に答えるということを繰り返しました。とても大変だった反面、今となってはいい経験ができたと自負しています。
ふたつ目は、明確に言い切ることが重要だなと。コンサルタント経験を積んでいくうちに期限を設定して「やってください」「大丈夫ですか、やれますか」などと確認を握る作業ができるようになり、実践していただけるようになりました。
これまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で
一番印象に残ったケースを教えてください。
飲食業のお客様なのですが、コロナ禍の際、お店を締めなければならず、売上が0になり、事業として本当に難しい舵取りをしなければいけなくなりました。繰り返し識学論理を通して意思決定していただき、緊急事態宣言が終わった後、想定よりかなり早いペースで業績が戻り、閉店していたお店も順次、順調にオープン。社長から業績報告書が転送されてきて、「識学やっててよかった」と言われた時は本当に嬉しかったです。識学を通して、リーダーとしての意思決定と改善を繰り返していただくことで、微力ですが、お役に立てたのではと感じています。