藤田 聖二
コンサルタント
経歴
大学卒業後、大手食品会社に入社し、31年間一貫して営業やマーケティングに従事。
15年ほど管理職を務め、部長級の営業所長として、パートを含む20名ほどの部下を持つ。
部下に寄り添うマネジメントを行ったが、うまくいくケースもあれば、そうでないことも。
55歳で役職定年を迎えたことを機にエージェントに登録し、識学と出会う。
自分がマネジメントで失敗した理由が明確に理解でき、識学を広めれば経営者の役に立てると感じ、識学コンサルタントとなり現在に至る。
インタビュー
間違った対応で部下の成長を阻害
簡単な自己紹介をお願いします。
大学卒業後、大手食品会社に入社し31年間、主に営業やマーケティングに従事しました。国内と海外が半々で、海外事業はで香港、北京、天津に赴任し、一から拠点を立ち上げたこともあります。国内ではブランドマネージャーや第一線営業管理などに従事し、広報系の業務では、地方行政・マスコミ対応などの業務も手掛けました。55歳で役職定年を迎えたことを機に、識学に入社しコンサルタントとなりました。
業界、職種、期間、マネジメントしていた人数など、
これまでの自身のマネジメント業務の経歴を教えてください。
前職では15年ほど管理職を務めました。最多管理者数は、3階層の部長級の営業所長として、パートを含む20名ほどの部下を持っていました。海外では4階層10人規模のローカルを日本人一人で管理した経験もあります。
識学入社以前のこれまでの自身の経歴の中で
マネジメントについて苦労した経験を教えてください。
部下ができないことがあると、教えたり、代わりに自分がやるという部下に寄り添うマネジメントでした。部下の個別事情を理解することも仕事の内と思い、プライベートの悩みまで積極的に聞いていました。しかしそれでは一時的にうまくいっても長続きせず、自分で考えようとしなくなってしまいました。そこで考えさせようすると、できない理由を並べたり、反抗的な態度を取る部下もいました。自分なりに言動を変えてみたものの、うまい改善方法が見当たらず、結果的に部下の成長を阻害していたと思います。
識学と出会ったきっかけを教えてください。
前職の会社側が十分な環境や制度を用意してくれたこともあり、役職定年を機に、私も大半と同様に退社しました。しかし、まだまだ働きたいとの思いがあり、エージェントに登録したのです。そこで識学を紹介されました。
受講者の熱心な実践で好結果に
なぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
マネジメントに悩んでいた頃、情報収集しましたが、そこでは識学とは出合わずじまいでした。エージェントから紹介を受け識学を調べると、自分がマネジメントで失敗した理由が明確に理解できたのです。成功した時は、知らずに偶然識学理論どおりのことをしていたとわかり、驚きました。
私の父は中小企業を創業していましたが、倒産も経験しています。子供の頃から父の姿を見ていて、経営者の人生は山谷の連続と知っています。識学を広めることで、父のような経営者の役に立てると感じ、入社を決めました。
これまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
あるクライアントの経営者は当時60歳代半ばで、専務であるご子息につつがなく承継したいと考え、現状の組織では問題があるので改善したいと識学をスタートされました。ところが、理論には深く納得するのですが、組織改善の行動スピードに問題がありました。
それをどのように乗り越えたのか教えてください。
2か月ほどそうした状況が続きましたが、識学理論における「変化」という領域を学んだことを機に、得た知識は実践し使って経験することでのみ活かされること理解してもらえたのです。その1か月後には、評価制度構築トレーニングが始まり、ご子息にもトレーニングに参加してもらうようになり、組織改善のスピードも速まりました。
これまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で
一番印象に残ったケースを教えてください。
あるスタートアップのケースです。当時20歳代後半という若いトップで、熱心に受講しスピード感を持って組織づくりを取組みました。トレーニング開始当時、数名のフラット型組織でしたが、約1年で3階層の10名規模まで拡大しました。このケースで受講者が組織マネジメントの原理原則を理解するだけでなく積極的に自組織で使って、改善サイクルを高速で回すと、組織の成長速度は自ずと上がることを実感しました。今後もこうしたケースを増やせるよう努めたいと思っています。