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生産性が劇的に向上し利益20倍が視野に

株式会社マクロジ

代表取締役

上田 隆太

ECコンサルティングを手掛ける、株式会社マクロジ。自らもEC運営を手掛け、そこで得た知見やノウハウを提供できるなどの強みを持つ。そんな同社は、識学の本格導入により従業員一人当たりの生産性を劇的に改善させ、導入1年で売上高1.7倍、利益は14~20倍もの増加を見込むに至っている。「本で得た知識だけでは“分かった気”になっていただけ」と、上田社長は識学講師によるコンサルティングの効用を語る。

本を読んで“分かった気”になる

2017年に御社を創業した経緯を教えてください。

代表取締役 上田 隆太様(以下、上田様):それまで私は、楽天で「楽天市場」に加盟するEC事業者に売上拡大などのコンサルティングを手掛けていました。そこで感じたのは、アドバイスしても実際に手を動かすことができないクライアントが多くいて、自分がさらに助けることができないという問題です。やるならば実行まできちんと支援したいと思い立ちました。そうした問題意識を、あるクライアントの担当者であった現副社長の赤松康平と共有でき、共同で当社を設立したという経緯です。

2023年6月に識学を導入された背景や経緯を教えてください。

上田様:2019年頃から、識学から営業を受けるようになり、接点ができました。そこでまず、安藤社長の著書を読んでみたのです。非常に共感できたので、全冊を読みました。そして、さっそくそれまで感覚的に行っていた人事評価を制度化し、売上や原価といった数値ベースによる成果貢献度で明確化してみました。すると、社員は何を目指せば良く、どうすれば給料が上がるのかが明確になり、キャリアプランも設計しやすくなるといった効用が現れたのです。ですから、営業されてもコンサルティングの導入はお断りしていました。

ところが、その上席の方が来社した際に「それは、識学を分かった気になっているだけでは」と指摘されたのです。どういうことか議論していくうちに、たしかに私が管理職を飛ばしてメンバーマネジメントに口出しをしたり、曖昧な指示をしているなど識学的に不徹底で中途半端な部分があることが自覚できました。そこで、私と副社長のマスタートレーニングを導入することを決めたという流れです。

トレーニングで現場への応用法を理解

実際にトレーニングを受けてみて、どういった効用を感じましたか。

上田様:感覚的で理解していることがすべて言語化されるということに尽きると思います。数学に例えると、方程式など数式が理解できないと問題を解くのに非常に時間がかかるということがありますよね。識学理論は、組織運営における数式に該当するものだと思います。

組織をマネジメントしていく上で、ある問題に直面した時にどうすべきか、識学というメガネをかけることで回答が見えてくるといった効用です。それまでは、経験に基づいて「なんとなくこうすればいいのかな」といった感覚で指示していたことが、ルールや制度という明確な物差しに基づいて指示することができます。また、従業員は誰に相談すればいいかも明確になり、総じて的確に動きやすくなったと実感しています。

本で得た知識と、識学講師によるトレーニングの“差分”とは何でしょうか。

上田様:教科書の知識だけでは、実際の現場にどう応用できるかまでは分からないことでしょうか。識学講師は多種多様な事例を頭に入れているので、実際の問題を見て「こういうルールを導入すれば解決できる」ということがパッと提示できるのだと思います。それを聞いて「なるほど!」と納得でき、さっそく試してみることができます。そうして徐々に識学的な組織に仕上げていけるのは、本を読んだだけでは到底できないことだと思いますね。

当社の場合、講師の方と壁打ちしながら感覚値で行っていた私のマネジメントを数値化ベースに是正していったわけですが、あまりの厳しさに嫌いになりかけまして。けれども、成果に繋がった時は、結果的にメチャ好きになりました(笑)。そのことに気づいて、「もっと早く導入すれば良かった」と後悔したほどです。

従業員の能力最大化は経営者の責務

実際に、識学導入後に従業員にはどんな変化が現れましたか。

上田様:目立った事象としては、おかしな利権のようなものが無くなりましたね。それまで、長く働いているから、といったことや、食品や化粧品など特定のジャンルに詳しいことでほかの従業員に対してマウントを取るような行為があったのですが、そういった“見えない上下関係”が一掃されたのです。すべては「成果貢献度」で公平化されたからです。そして、前述のとおり何が求められているのかが明確になったことで、無駄な動きが無くなったと思います。

逆に、識学に対する違和感や混乱は生じませんでしたか。

上田様:生じました。ルール化の狙いを理解できず、従うことが苦手な数名の社員が退職していきました。このことに対しては、識学を導入しなくても組織が大きくなればいずれルール化が必要となった段階でも退職しただろうと受け止めています。

これまでのところの識学導入の成果について教えてください。

上田様:識学の導入によって、一人ひとりの生産性が大幅に改善されています。従業員は導入前に比べて10%ほど減っていますが、売上は前年比で1.7倍、利益に至っては14~20倍まで伸びることが見えています。

こうした成果も踏まえて、当社自身のECコンサルティングサービスも識学を見倣って洗練させていこうと考えています。当社のコンサルティングも、月次でフィーを頂戴しながら数値をもとにEC運営の改善を進めていくという点で識学のスタイルに似ているからです。そこで、当社として「EC運営者教育プログラム」をサービス化すべく、識学との提携を検討しているところです。

最後に、読者である経営者や経営幹部へのアドバイスをお願いします。

上田様:従業員一人ひとりのポテンシャルを最大化させ、存分に能力を発揮させる環境をつくることは経営者の責務です。逆に、それができない経営者は従業員を不幸にしていると言えるでしょう。そうさせないための具体策を導入する意思決定は早く行い、できるだけ時間をショートカットすべきです。このことを、私は識学の本を読むだけで良かれと思っていたことから学びました。

会社名 株式会社マクロジ
所在地 〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目6-50 福岡大名ガーデンシティ10F
代表者名 代表取締役 上田 隆太
事業内容 ECコンサルティング事業、WEBプロモーション事業
企業サイト https://maclogi.co.jp/