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“完全結果”を明確にし PDCAの徹底で採用に成功

株式会社センティア

代表取締役社長

中川 賢哉

富山県を本拠地として、テニススクールやホットヨガスタジオなどを運営している、株式会社センティア。
コロナ禍明け以降、テニスコーチといった特殊な職種の採用に窮し、元コーチの中川氏自身が現場復帰せざるを得ない状況に。そこで、識学の採用サービスを導入。マネジメント同様、“完全結果”を設定、実現に向けPDCAを徹底することで目標を達成するとともに、その採用ノウハウを社内に吸収できた。

人材不足で社長が現場に出る

御社には、2024年2月に識学の採用代行サービスをご導入いただきました。
それまでの採用はどういった状況だったのでしょうか。

代表取締役社長 中川 賢哉様(以下、中川様):当社はテニススクールとホットヨガスタジオ、温浴施設の運営を手掛けているのですが、スタッフの採用状況はそれぞれ違っていました。まず、テニススクールのコーチは特殊な職業なので、2005年に創業してから5年ほどは県内テニス界の知人から紹介してもらったり、自ら目ぼしい人材を見つけてスカウトしていました。他県でコーチをしている富山県出身者にUターンを呼びかけるといったこともしました。

とはいえ、5年もするとそもそもの人口が少ないこともあって、枯渇するわけです。するとちょうどその頃、新潟の専門学校にテニス科ができて、そこの先生とテニス繋がりで親しくなり、毎年1~2名をコンスタントに送り込んでもらえるようになりました。しかしながら、5年ぐらいでその専門学校のテニス科が廃止となってしまいます。その後は、地元の求人サービス会社に頼るしかなくなり、メディアに求人広告を出しましたがあまり効果はありませんでした。

ホットヨガスタジオと温浴施設はいかがでしたか。

中川様:2013年にホットヨガスタジオの新店舗をオープンした際に必要となったインストラクターは、ハローワークやフリーペーパーの求人広告で募集したところ、募集人数の10倍くらいの応募がありました。その後も必要となった際に同様に募集すれば一定の応募者を確保できたのですが、コロナ後はぐっと減りました。温浴施設も同様の手法で募集すると、パラパラと反応があるといった状況でした。

識学の採用代行サービス導入の経緯はなんですか。

中川様:テニスコーチが採用できず困り始めた頃、ちょうどコロナ禍となってお客様が減ったので、募集をストップして最小人員で回しました。ところが、コロナ禍が明けてお客様が戻ってきた時、コーチが不足してしまいます。仕方なく私が現場にフルに入ることでギリギリ間に合わせましたが、その状態を1年続けたところでこれ以上社長業を疎かにすることもできなくなりました。

そんな2024年の1月頃、マネジメントコンサルティングをお願いしていた識学さんから採用代行サービスの存在を聞き、内製化を前提に識学の採用ノウハウを吸収しながら代行サービスを受けられることに魅力を感じて、導入することにしたという経緯です。

現場の責任者が自発的に取り組むように

効果のほどはいかがでしたか。

中川様:まずは4か月の契約期間に識学さんに一式を代行してもらったのですが、マネジメントと同様、いつまでにどういうスペックの人材を何名採用するかという目標を定め、その“完全結果”を目指してひたすらPDCAを回すやり方に感銘を受けました。どの求人メディアでいつまでに何名の応募を集めるかというKPIを細かく設定し、未達の場合は原因を分析して改善策を実行する。凄いのは、一切の妥協なくやり切るところです。それまでの我々は、求人広告を出した時は「応募があるといいね」と言い、実際に応募人数が足りてないと「まあ、仕方ないね」と言って済ませていたからです。

すると、4か月で1名のテニスコーチを採用でき、その間に学んだ識学のノウハウで募集を続けたところ、さらに3名を採用できたのです。1年間で4名も採れたのは非常に大きいですね。ホットヨガスタジオと温浴施設も採用できていますが、大きいのはノウハウを学んだ現場の責任者が自発的に採用成功に向けて取り組めるようになったことです。それぞれの動きもすっかりスムーズになり、採用に関して私の手間は最終面接だけになりました。また、私が社長業に専念できるようになったのも大きいですね。

識学の採用代行サービスは、どんな会社にお勧めですか。

中川様:汎用性が高いと思いますので、業種、業態や規模を問わずどんな企業にも向いていると思います。特に中小企業の多くは採用専任部署や担当者はないでしょうから、代行してもらえるのは大きいと思います。かつ、採用を成功させる考え方やノウハウを経営者や現場の責任者が学べるのも大きなメリットではないでしょうか。

やると決めたことをやり切る習慣が根付く

ところで、御社が識学のマネジメントコンサルティングを
導入された経緯をお教えください。。

中川様:私は、テニスプレーヤーとしてコーチ業を一人でスタートさせる形で起業しました。運よく徐々に規模が大きくなって3年後に会社を設立し、さらに成長して会社の体を成してきたのですが、それまで大したマネジメントの経験もなく経営の勉強もしていなかったのです。地元の経営者仲間もできて会合に出るようにもなったのですが、そこでみんなコンサルタントなどから勉強していると言うわけです。それに触発されて、いろいろなコンサル会社を試して、気に入ったところを10年ほど継続して学んでいました。そんな時にコロナ禍となり、集客が一気に減ったので、コスト削減のために高価だったそのコンサルティングを中断したわけです。

そんな中で、いろいろな本でも学び続けていたのですが、その中に識学の安藤社長の『リーダーの仮面』と『数値化の鬼』がありました。一読して、自分の性格にマッチしていると感じたのです。それまで続けていたコンサルティングは、従業員と飲み会などを通じてコミュニケーションすることを推奨し、自分も嫌いではないのでしょっちゅう行っていたわけです。すると、飲み会の席で「一生社長についていきます!」と言っていた調子のいい社員が3か月後に辞める一方、地味で大人しい社員が何も言わなくてもいい仕事をしてくれたりするのです。コミュニケーションと業績は必ずしもリンクしないとも感じていました。

識学は、ひたすら完全結果を求めて数値で管理する。コミュニケーションのように属人性はなく、誰もが等しく決めたことを着実に実行することを重視します。当たり前のことですが、それがなかなかできないわけですね。そんなことから、導入してみようと思い立ち、申し込んでみました。

実際に識学を導入して、どのような効果がありますか。

中川様:2022年6月に導入しましたが、一番効果的なのは「姿勢のルール」ですね。やると決めたことをやり切る習慣が従業員の間に根付き、マネジメントが楽になりました。経営者としての考え方や方針も明確に整理でき、幹部社員にも落とすことで会社運営に一貫性ができたと思います。非常にわかりやすくなったのではないでしょうか。前述のとおり、採用も各現場で完全結果に向けて主体的に取り組んでくれるようになり、業績はコロナ前の状態にあと一息といったところまで着実に回復しています。

会社名 株式会社センティア
所在地 富山県富山市上袋545-1
代表者名 代表取締役社長 中川 賢哉
事業内容 テニススクール・ヨガスクール・温浴施設の運営など
企業サイト https://centia.co.jp/index.html